インフルエンザワクチンの季節ですね!

今月は開院後半年の役所の監査がありばたばたしてました。院長コラムです。最近更新が滞っていましたが、できるだけ続けますのでご愛読のほどよろしくお願いします!!さて今はインフルエンザの予防接種の段取りや月末の締めでまたどたばたです。当院のインフルエンザワクチンの値段はお知らせでも書きましたが、13歳以上1回目2500円13歳未満1回目2000円にしました。実は13歳以上と、3歳から13歳未満の方ではワクチン接種量は同じなのですが、幼稚園、小学校の方はできるだけ接種してほしいと思いこのような値段設定にしました。また1回だけより、2回接種するほうが抗体持続期間が長いので、当院で2回接種される方はどなたでも2回目は1500円にしています。
国立予防衛生研究所のインフルエンザワクチンハンドブックによると「インフルエンザHAワクチンを3週間隔で2回接種した場合、接種1ヶ月後で非接種者の77%が有効予防水準に達する。接種後3ヶ月有効予防水準が78.8%であるが、5ヶ月では50.8%と減少する。効果の持続は、流行ウイルスとワクチンに含まれているウイルスの抗原型が一致したときにおいて3ヶ月続くことが明らかになっている。」だそうです。ですから受験生などは2回目を受験日の2〜3ヶ月前くらいにうっておくといいのでしょうね。
またワクチンを接種してもインフルエンザに感染したという方がいらっしゃると思うのですがワクチンで上昇する免疫は血液中のIgGという抗体です。鼻中粘膜の免疫はIgAという抗体ですがこれが上昇するわけではないので感染するのだと思いますが、感染しても血中のIgGが高ければ悪化する可能性が低いわけですからやはりインフルエンザワクチンは接種すべきだと考えます。(特にインフルエンザ脳症の発生率が高い1歳以上の乳幼児は!!!)大人はインフルエンザ脳症の発生率は低いのですが、お子さんが痛い思いをするのだから、お父さんお母さんもインフルエンザワクチンを接種しましょう!!
次回は僕が勤務医だった頃にインフルエンザ脳症のお子さんと遭遇した話を書きます。(2012 9/21)